こんにちは、まなてぃです。
アイルランド留学前編で、アイルランド留学の参考になる、アイルランドの基本情報をご紹介しました。
今回は、後編として、実際に留学してわかったリアルなメリット、デメリットをお伝えします。
アイルランド留学のメリット5つ
アイルランドのメリットはこちらの5つです。
① 宗教色の濃い文化を体験できる
② アイルランドならではのイベントを体験できる
③ 生活必需品が安い
④ 治安がいい
⑤ ヨーロッパ諸国へ旅行しやすい
メリット① 宗教色の濃い文化を体験できる
アイルランドの主要な宗教はキリスト教で、78%がカトリック教徒です。(参照:外務省)
基本情報編でアイルランドは北アイルランドと、アイルランド共和国に分かれていることをお伝えしました。北アイルランドはプロテスタント、アイルランド共和国はカトリックが多くなっています。
宗教によっても、南北が断絶しているんですね。
そういった背景もあり、アイルランドの思想や行動には宗教(キリスト教・カトリック)の影響が大きいです。
アイルランドで生活している中で、キリスト教が影響している出来事にいくつか出会いました。
- アイルランドでは人工妊娠中絶が法律で禁止されている ※2018年に合法化
- 大学内にキリスト教会があり、聖歌隊サークルがある
- 日曜日にミサに行く人がとても多い
日本で生活していると、宗教が影響していそうなことはなかなかないですよね。アイルランドは宗教の影響が色濃く、貴重な体験ができました。
メリット② アイルランドならではのイベントを体験できる
アイルランドは、自国の文化をとても大切にしています。
イベントは盛大に行うのがアイルランド流!ということで、アイルランドで最も盛り上がるイベントがこちらのふたつです。
- ハロウィン
- セント・パトリックス・デー
2つとも実際に参加しました!
ハロウィン(10月31日)
日本でも一大イベントとなったハロウィンですが、実はアイルランド発祥と言われています。そのため、アイルランドではハロウィンシーズンになると、街中が仮装した人で賑わいます。
私は、大学のハロウィンパーティに参加しました。ダブリンシティ大学には、大学内にクラブホールがあり(DJを呼んでガチのナイトクラブになります笑)、ハロウィンパーティが行われていました。
セント・パトリックス・デー(3月17日)
アイルランドでいちばん重要な日とされているセント・パトリックス・デー。5 世紀にアイルランドへキリスト教を伝えた聖パトリックにちなんだ祭日です。
町中が緑色にライトアップされ、当日はダブリンの中心部で大規模なパレードが開催されます。留学生だった私ですが、観客ではなく、なんと演者側で参加ができました!
町中をダンスしながら練り歩き、セント・パトリックス・デーの一部になれたことは、アイルランド留学中の最も大きな出来事です。
メリット③ 生活必需品が安い
アイルランドは、消費税が23%とめちゃくちゃ高いです!ただし、軽減税率のため、食品などの生活必需品は課税なしです。
留学生は自炊すれば、かなり生活費は安くなります。私は週末に大型スーパーに行って食料品をまとめ買いして、2,000円くらいあれば必要なものは購入できていました。
日本でも軽減税率導入してほしい
ただし、普通のスーパーに日本の食品は売っていません。私は日本米や餃子の皮、醤油など購入したかったので、市街地にあるアジアンマーケット(日本、韓国、中国などアジアの食材を売っているお店)を利用していました。
アジアンマーケットだと、日本の2、3倍の値段で売られているので、日本のものを手に入れようとすると、食費は高くなります。
メリット④ 治安がいい
アイルランド含め、ヨーロッパ十数ヵ国を訪れましたが、アイルランドがいちばん治安がいいです。1人でダブリン中心部の繁華街を歩いていましたが、特に危険は感じませんでした。
観光客がほとんどいない(特に日本人は見たことがない)ので、日本人だから目をつけられる、ということもなかったです。イタリアやフランスだと、日本人は狙われやすいですよね。
ただし、これからアイルランドに行く場合は、以下の2つには本当に気をつけてください。
- クリスマスシーズンのダブリン中心部
- 大学側から危険だと伝えられた場所
クリスマスシーズンのダブリン中心部
普段街を歩いていて盗難被害にあうことはほぼありませんが、クリスマスシーズンだけは別です。
私が現地の人から聞いたのは、「クリスマスに子供にプレゼントを買いたいが、お金がなくて買えない人が、スリを行うことが多い」というものです。
クリスマス時期は、ゴールドのイルミネーションで本当に美しいです。上を見上げているところを狙って、財布がすられます。私の友人も、2-3人は被害にあっていました。
大学側から危険だと伝えられた場所
私の場合は、入学した際に、大学周辺で夜に1人で絶対に行ってはいけない場所を伝えられました。
ほかのヨーロッパ諸国も同様ですが、移民の人々が多かったり、人通りの少ないエリアは、事件が多く発生しがちです。「行ってはいけない場所」は必ず把握して、十分気をつけていれば、アイルランドで安心して生活できます。
メリット⑤ ヨーロッパ諸国へ旅行しやすい
私は留学中に、10ヵ国ほど旅行しました!アイルランドは島国ですが、ヨーロッパ諸国へ格安で渡航することができます。
試しにダブリン→ドイツのフランクフルトまでの往復航空券を検索したところ、20,000円未満でした。日本からヨーロッパに旅行すると、航空券だけで10万以上するので、留学中にできるだけ旅行することをおすすめします!
ちなみに、アイルランドからのヨーロッパ旅行で利用できる航空会社は、主にこの2つです。
エアリンガス・・・アイルランドの航空会社。国際線はヨーロッパ諸国と、アメリカに就航しています。
ライアンエアー・・・アイルランドの格安航空会社。めちゃくちゃ安いが、座席指定ができないので、座席は当日早い者勝ち。
アイルランド留学のデメリット3つ
私が留学して感じたデメリットをご紹介します。
デメリット① 英語の訛りが強く聞き取れない
アイルランドに留学する場合は、ほとんどは英語の習得が目的だと思います。「英語」と一口にいっても、国や地域によってクセがあります。
アイルランドも、「アイルランド訛り」の英語なのですが、正直めちゃくちゃ聞き取りにくいです!アイルランドに着いてすぐは、英語だと思えないくらいでした笑
具体的に言うと、以下のような特徴があります。
- スピードが速い
- アクセントが少なく、流れるようにしゃべる
- 「Dublin」→「ダブリン」ではなく「デュブリン」と発音するなど、発音が独特
アメリカやイギリスに比べると、英語習得のハードルは高いと思います。その分、アメリカ英語やイギリス英語が簡単に聞き取れるようになりました。
デメリット② アジア人差別
アイルランドにいて、いちばん辛かったのは、アジア人差別です。身に危険が及ぶものはありませんが、アイルランド人から、アジア人は下に見られているなーと感じることは多々ありました。
アジア人差別のにも理由があり、アイルランドには中国からの労働者が多くきています。中国人労働者に仕事を奪われた、と感じる人が多くいて、それがアジア人差別につながっているようです。
日本人も中国人も、アイルランド人から見ると、区別つきませんからね。
ドミトリーでアイルランド人3人とキッチンを共有していたのですが、食べ物がなくなると真っ先に疑われたりしました。(犯人はアイルランド人のうちの1人でした。)
ただ、嫌な態度を取られても、何も悪いことをしていなければ、堂々としていましょう!
デメリット③ 日本好きなアイルランド人以外の友達が作れない
デメリット②のアジア人差別と通じますが、アイルランド人の学生は、わざわざアジア人学生と友達になろうとしません。アイルランド人の中にフランス人と日本人がいたら、フランス人の方に寄っていくような・・・悲しい現実があります。
ただ、日本文化にとても興味のある学生は、日本人留学生にも興味津々です!1年と言う短い留学期間。多くの学生と友達にならなくても、日本好きな人たちとの繋がりで、十分充実していました。
まとめ
以上、アイルランド留学のメリット、デメリットでした!
デメリットはもちろんありますが、アイルランドは、英語習得に加え、異文化も体験できる魅力的な国だと思います!
アイルランド留学を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。